必要な戦力として、仲間として楽しく働けました
天然住宅は、「森を守って健康、長持ち」をコンセプトとし、健康でエコな住まいの住宅コーディネートサービスを提供している一般社団法人。「天然住宅グループ」として、健康エコ住宅に特化した設計事務所「AMBIEX」や新築の施工からリフォーム等も手がける「素材工房」があり、非営利の「天然住宅バンク」では、森を守る活動やエコ設備への融資を行っています。
今回お話を伺ったのは、天然住宅のお客様担当で、実習生の指導に当たっていただいた田中 竜二さん。
「一緒に働けて楽しかった!」と話す田中さんは、どんな感想をもたれたのでしょうか。
職場実習レポート 9 - 一般社団法人 天然住宅 -
実習を受け入れようと思ったきっかけは?
実は、ペガサスさんのことは、まるみ印刷プリントセンターの三鴨さん(「職場実習レポート《2》」に登場)から聞き、知っていました。三鴨さんには以前から、障害のある方と働く意義や会社への好影響など教えていただいたこともあって、障害者雇用には関心はあったんです。そしてペガサスさんが実習先を探していることを聞き、私も実習を興味あることを三鴨さんに伝えたら、次の日にペガサスさんから連絡があって(笑)。
私たちも、人のためになる組織を目指しているのと、実習生のためになるからいいかなと思い、とんとん拍子で実習生を受け入れることが決まりました。とはいえ、障害者と一緒に働くのは初めてのこと。
何の仕事をしてもらえばいいのか分かりませんでしたし、仕事の切り出しができないし、障害者は単純作業しかできないんじゃないかという思い込みなどもあり、彼らと働くことをイメージしきれないまま受け入れることになりました。
実際に、実習生を受け入れてみての感想は?
先ほどもお話ししましたが、受け入当初は単純作業を中心に考えニュースレターの発送や封入、Excelへのデータ入力などをやってもらいました。しかし、実習生はとてもExcelに詳しく、その作業は想定していたよりも2週間も早く終わってしまい、私たちも「これはもっとできるな」と思いました。そこで本人がやりたいことや私たちがやってほしいことを相談し、ほかの仕事を考えることにしたんです。ただ、一つ問題が。取り組みたい仕事はボリュームがあり、1か月の実習期間だと終わらなそうだったんです。そこで、ペガサスさんと相談し、実習期間を1か月延長してもらうことにしました。
当初想定していた大規模な作業は当社の事情もあって着手できませんでしたが、最終的には、ソフトの操作マニュアルや営業資料作成など、「やらなくてはいけないんだけど、やれていない」ところを、責任を持って最後まで丁寧にやってくれました。
しかも彼は自分が実習を終えた後も私たちが困らないように、引継ぎまで完璧にやってくれたんです。
素晴らしい働きで、必要な戦力となってくれましたし障害を感じることもありませんでした。
途中からは、実習生というよりも一緒に楽しく働ける仲間という感覚で接していましたね。
受け入れ最初は期待も想像もしていませんでしたが、今は本当にやってよかったと思っています。
これから実習を体験する人たちへ、
そして実習の受け入れを検討している
企業の方へメッセージをお願いします。
実習を受け入れてみて、価値観が変わりました。
今回のような実習をまた受け入れてみたいと思いますし、将来的には雇用も考えていきたいです。
私たちのように感じてもらえる企業がこれからもっと増えていくと良いですよね。 これから実習を体験する人たちにお伝えしたいのは、自分の長所や強みに自信をもってほしいということです。
あと、みなさんは周囲にとても影響を与えられるということも知っておいてほしいです。
明るく前向きに取り組む姿は、一緒に働いている人たちに良い影響を与えます。
実際、私たちも朝、毎日きちんと挨拶をする実習生からその大切さを学びましたし、彼がお昼ご飯を一緒に食べましょうと声をかけてくれることで、社員同士のコミュニケーションの機会が増えました。
そして何より仕事を楽しそうにしている。 そしてそれができるのは彼だけではないと思います。
自分たちはそういう力がある、そういったところでも貢献できるということにも自信をもってこれからも頑張っていってほしいですね。