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スタッフブログ

ニバルレキレ代表の
小山 えり子さん

実習を通して能力の高さ、人柄に魅力を感じ、スタッフとして採用に!

アフリカではエイズの子どもたちや若者を、日本では東日本大震災で被災し東京で避難生活を送る人々を支援しているグローバルな国際人道支援団体、ニバルレキレ。
ニバルレキレとはズールー語(南アフリカ共和国の言語のひとつ)で、英語ではI am specialという意味。
「日本語なら、私は唯一無二の存在、でしょうか。私をケアできるのは私自身、ともとらえられます」と、代表の小山 えり子さんは説明します。「幸せな就職」につながったニバルレキレでの実習は、どのようなものだったのでしょう。東京都世田谷区のオフィスで小山さんにお話をうかがいました。

職場実習レポート 11 - NGOニバルレキレ -

実習を受け入れようと思ったきっかけは?

小山さん 私たちは、国内では東日本大震災など災害で被災した広域避難者の母子世帯や精神障害者や発達障害者の支援を行なっています。
ペガサスの代表である木村さんが、精神障害、発達障害に特化した就労移行支援事業所、ペガサスを設立すると聞いた時から、「相互に協力し合えることが、きっとある」と考えていました。

そうした下地があったから、実習生の受け入れはごく自然な流れでした。

受け入れにあたって、配慮された点はありましたか。

小山さん 受け入れ前の面談で、仕事の経験やどのような特性があるのかをご本人とお話をしました。
プログラマーとして豊富な経験を持っている方ですが、IT業界での仕事は一人ひとりの負担も多く、人間関係で苦い経験もしていました。
人と人とは相互に影響し合うものと思いますが、実習生は常に「自分に原因があるから」と考えていたようです。 

アットホームな雰囲気の ニバルレキレのオフィス


面談を通して、「自分自身と向き合い、人とのつき合い方や対処の仕方をしっかり考えている方だなあ」と感心する一方、自分のよいところも抑えて努力しているように見えました。

ですから、ニバルレキレの実習では、ちょっと脱力して(笑)、自分を責める感情を見直し、自己肯定感を持ってもらえたらと思いました。

実習生の仕事ぶりはいかがでしたか。

小山さん プログラマーとしての経験をいかした業務をお願いしました。 
たとえばホームページの充実やSNSの活用などです。
国際人道支援、障害者支援を行なうニバルレキレという団体として、どのように情報を発信してゆけばよいのか。
福祉関係の他団体や他業種の企業のサイトを比較参照しながら方向性を出し、私たちに提案していただいたのですが、よい形にまとめていただきました。

私たちの考えの及ばなかった部分も、十分にサポートしていただきました。 
他にも日々生じるさまざまな業務をお願いしましたが、ほぼ全部こなせるし、パソコンの使い方もわかりやすく教えてもらったりして、ずいぶん助かりました。 
実習生も、こうした業務を通して自信を得ていったようです。 
ニバルレキレでは自助グループの方々との勉強会も開催していますが、実習生は、そうした活動にも自発的に参加してくれました。

そこで他の発達障害者の方たちと会っていろいろな働き方を知り、自分の働き方について視野を広げるきっかけとなったようです。
当初、「IT業界に再び就職したい」と強く希望していましたが、実習が終わる頃それは「プログラミング以外にできることがある」に変わっていました。

こうした実習生の変化は私たちにもとても嬉しいことでした。

これから実習を控えている皆さんへ、メッセージをお願いします。

小山さん 実習は週に1〜2日で、およそ3ヶ月。
その間に実習生の能力の高さや人柄の良さを感じましたが、それだけでなく、相互に自然と信頼関係もできていきました。
その結果、ニバルレキレでの採用を決めました。 
能力や人柄を十分に理解し、ずっと一緒に仕事をしていける方と出会えたのですから、この実習の機会に、私たちはとても感謝しています。

実習は、「今の自分」をぶつける最良の機会でもあると思います。
そして、いっぱい失敗してもよいチャンス。皆さんもペガサスで見つけた自分のよさを、存分に実践の場で試してみてください。

きっと新しい自分に出会えるきっかけになりますよ。

  • 主な事業

    アフリカのエイズ孤児や若者等の支援、東日本大震災被災者の生活支援

  • 従業員数

    3名