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スタッフブログ

エルムアカデミー代表の
矢沢 宏之さん

少しずつ成長していく様子が見てとれました

1984年、“すべての子どもたちに確かな学力を”というスローガンを掲げ、品川で学習塾として設立されたエルムアカデミー。
現在、学習塾にはひきこもりや不登校など、学校や社会に馴染めない子ども含め、様々な子どもが通っています。
また、エルムではIT関連事業エルムサービスサプライ(ESS)、飲食関連事業の「麺処はるにれ」も運営。
さらに、2005年には関連法人として特定非営利活動法人(NPO法人)教育サポートセンターNIREを設立。
発達障害のある子どもたちの様々な支援をおこなうほか、2010年からは、しながわ若者サポートネットとして若者自立支援事業を展開しています。 職場実習レポート第10回は、そんなエルムアカデミーの代表、矢沢宏之にお話を伺いました。

職場実習レポート 10 - エルムアカデミー -

実習を受け入れようと思ったきっかけは?

私たちが運営している学習塾にも発達障害のある生徒が多く通っています。
ペガサスの代表の木村さんとは東京中小企業家同友会でご一緒させていただいたことから、実習の話をいただきました。

エルムでは小学校~高校まで 多くの生徒が学んでいま


社会的責任として貢献できればと考えたのと、私たちとしても将来的に学生のインターンを受け入れる際の想定として、実習を受け入れることにしました。 
実習生の能力は、事前にペガサスさんとのやり取りで知ることができたし、実習に入る前に顔合わせもできたので問題はありませんでした。
実習スタート後は、データ入力の仕事をお願いすることにしたのですが、その仕事の大部分を確実、丁寧にやってくれました。
途中、追加発注があり入力量が大幅に増えたのですが、それでも安定して働いてくれました。
もし彼がいなかったら、作業は納期に間に合わなかったかもしれません。
彼がいてくれたおかげで本当に助かりました。

一部の企業ではインターンは負担になると言われるようですが、決してそんなことはなかったですね。むしろこの実習は、実習生と私たち、お互いにとって良かったと思います。

実習生の、実習中の様子を教えてください。

職場や仕事への慣れもあったと思いますが、彼が少しずつ成長していく様子が見てとれました。
例えば、最初は仕事に関しても言われたことだけをただこなす、という感じでしたが、それが継続的にやれるようになりました。
また、決してスムーズではなかったですが、人間関係を少しずつ構築していっていましたね。

戸越公園駅徒歩1分にある「麺処はるにれ」

また、週に1度、エルムアカデミーが運営しているラーメン店「麺処はるにれ(※)」での、冷凍麺の袋詰めの作業もお願いしたのですが、そこでも他のスタッフと声がけしながら問題なくやれていました。

※「はるにれ」とはニレ科の落葉高木である春楡(はるにれ)のこと。英名をジャパニーズ・エルムという。

これから実習を体験する人たちへ、
そして実習の受け入れを検討している
企業の方へメッセージをお願いします。

実習生の方は、初めは慣れない環境ということで緊張すると思います。
でも実習先の人たちは必ずみなさんを受け入れてくれるので安心してチャレンジしてほしいですね。チャレンジすることで新しい世界が見えます。
そして、一歩出ることで新しいものが見えます。
そうすると、自分に自信がつく。自信がつくことでさらに次の一歩に踏み出せるようになる。
だからぜひチャレンジしてほしいです。

そして、経営者のみなさんには、CSRの観点はもちろんですが、障害者一人ひとりの能力や個性、特性を生かす、そこを見極める、ということから実習や雇用の可能性を考えていただきたいですね。
障害者の実習や雇用を「難しい」という方もいらっしゃいますが、私はそうは思いません。
なぜなら、経営者は自分たちの会社で「一人ひとりの能力を見極め、生かす」ということを自分たちの会社でやり続けてきたわけですから。

彼らと一緒に働くことが双方のプラスになることはインターンでも実証されていますから、ぜひ障害者の可能性を見ていただきたいと思います。

  • 主な事業

    一人ひとりの進路を大切にする学習塾事業、若者の自立を支援する飲食(ラーメン)事業など

  • 従業員数

    30名(パート・アルバイト含む)