接することのハードルが下がり、可能性から見るようになりました
YMG林会計は、神奈川県横浜市にある総合会計事務所グループです。
税理士集団である「林会計事務所」を中心に税務・会計から経営に関するコンサルティングを行う「株式会社ワイエムジー」など4社で構成されており、社員数約100名の企業です。今回は、所長の林充之さんと、実習生の指導にあたった林咲子さんにお話を伺いました。
職場実習レポート 8 - YMG林会計 -
実習を受け入れようと思ったきっかけは?
林充之さん 会社として、以前から地域貢献・社会貢献をしていかなくてはと考えていましたが、なかなかそういう機会もなく、できていないなあと思っていました。
地域のために何ができるのか?を考えるとともに、そういうことを通して会社に変化をもたらせたい。そんなことを考えていたときにペガサスから実習の話をいただきました。
精神障害の人の実習を受け入れた経験はなく不安もありましたが、行動してみないと分からない、まずやってみようということで、受け入れることに決めました。
実際に、実習生を受け入れてみての感想は?
林咲子さん 最初はどんな人が来るんだろうという不安もありましたが、実習を終えて今思うことは、問題も起きなかったし気にすることも何もなかった、ということです。
実習生には複数のグループ会社の領収書の整理やコピー、書類への捺印業務をやってもらったのですが、どれも嫌な顔一つせず真面目に、確認作業までしっかりやってくれました。
私もできるだけ実習生の近くにいるように心がけたりしましたが、丁寧な仕事ぶりなどはこちらが教わることが多かったですね。
慣れでつい、ちゃんとしたコミュニケーションを取らずニュアンスしか伝えなかったり、感覚でやってしまったりするところを実習生の方はしっかりやっていたんです。
また、実習生の方が日を追うごとにできる仕事が増えていくので、見ていて嬉しかったです。
これから実習を体験する人たちへ、
そして実習の受け入れを検討している
企業の方へメッセージをお願いします。
林充之さん 受け入れてみて、障害のある人たちと接することへのハードルが下がりました。
そして、その人たちができることを、小さく見ていたなあ、と感じました。ウチでは働けないだろうと無理と決めつけている自分たちがいたことが分かりました。
障碍者の可能性を見ていませんでしたね。
そうではなく、これからは何でもできるんだというところから見ていきたいと思います。
あと、会話の重要性を感じましたね。
実習や障害者雇用のポイントはコミュニケーションにあると思います。
それができれば、その人たちはその道のプロフェッショナルになる可能性があると思います。
今回の実習では、関わったらその人が素晴らしくすごいことが分かり、逆にパワーをもらいました。
ですから、みなさんも自信を持って実習に出てもらいたいですし、可能性を信じて頑張ってほしいですね。