実習での経験は、皆さんの大きな強みになりますよ!
東京都町田市にある株式会社経営支援。採用アウトソーシングや人材教育によって企業を応援する、まさに雇用のコンサルティング会社です。
実習生にはどんな指導をされたのでしょうか。代表取締役茶谷武志さんと実際に指導にあたった事業推進部リーダーの津田典子さんにお話をうかがいました。
職場実習レポート 3 - 株式会社経営支援 -
実習生受け入れのきっかけは何だったのですか?
茶谷さん 障害者雇用はどんどん進んできていますが、これからも精神障害者や発達障害者の方を中心に、その雇用の場はますます広がってくるでしょう。
私たちは企業の採用活動を応援する雇用のコンサルティング企業です。
障害者雇用とともに多様な働き方が広がってきますが、その中で、障害者の受け入れを企業に提案したり、採用した人材を活かすための具体的なアドバイスができる会社になっていきたい。
そのためには、私たち自身がいろいろな方を受け入れ、その人たちへの指導ができる人材を育成していく必要があります。
「わかったつもり」の指導ではなく、一人ひとりにきちんとわかっていただくための指導方法を獲得していくためには、障害のある方の受け入れによって学ぶことが多いと感じていました。
中小企業家同友会の障害者問題委員会でペガサス代表の木村さんと知り合ったことで、それが具体化しました。
津田さんは、実習生にどのように指導されたのですか。
津田さん 業務を細分化して指示を出すようにしました。
それは障害のあるなしに関わらず誰に対しても同じです。
ただ、よりきめ細かく具体的にお願いするようにしました。たとえば、細分化のステップを、他の人が1段20cmのところを5cmずつにする感じです。
でも結果は同じように20cm上がれますよね。
受け入れのときは、新入社員と同様に、私たちの一員として迎えたい。
そう思っていましたが、障害ある方は初めてでしたから、最初は少しずつ様子を見ながら仕事を進めました。
まずはデータ入力や名刺入力から始め、業務スピードの速さや正確さが素晴らしかったので、次は求人情報のデータ作成の仕事をおまかせするという風に。
お互いに慣れてきたな、と思った頃から「この図は大きくしたほうが見やすいと思うのですが」など、いろいろな提案もしてくれるようになったんですよ。
これから実習をする人たちへ、メッセージをお願いします。
津田さん 実習で経験した仕事や人との関わりは、皆さんの大きな強みになります。
「自分の身になっている」、そう実感できたら、きっとそれが自然と就活にも生きてきます。
だから、実習先で、「この仕事は就活に役立つか」「役立たないか」という発想で仕事したらもったいないですよ。
茶谷さん 最初は誰だって不安ですよね。でも、まずやってみましょう。できることから一歩一歩ステップアップしながら、高いところにトライしていきましょう。
今回の受け入れで、私たちもいろいろなことを学びました。
人と企業を支える会社として、実習生の皆さんに対して私たちが実践することを将来、いろいろな企業が障害者を雇用し活用するときのコンサルティングにつなげたいと考えています。
これから来てくれる実習生からも、たくさん学ばせていただきますよ!