特別ではない。普通。障害に対するハードルは日に日になくなりました。
株式会社ワイズ・インフィニティは、東京都港区で字幕や吹き替え、ゲームなどの映像翻訳事業を行っている会社。
皆さんが見ている有名テレビ番組やDVDの字幕も、実はワイズ・インフィニティさんが手掛けています。
東京中小企業家同友会会員でもあり、ペガサスとは実は、前から親しくさせていただいている企業ですが、障害者実習を受け入れるのは初めて。
ワイズ・インフィニティさんにとって、実習はどのような機会だったのでしょうか。
職場実習レポート 12 - 株式会社ワイズ・インフィニティ -
実習を受け入れようと思ったきっかけは?
岡田さん ペガサスの代表の木村さんと当社代表の山下は、東京中小企業家同友会の障害者委員会でよくご一緒させていただいているので、それが一番ですね。
それと、同じ障害者委員会の委員長である、まるみ印刷プリントセンターの三鴨社長は以前から障害者の実習を受け入れていて、実習の良さを聞いていました。
とはいえ、自分たちは障害者のことをよく知らないし、あまり関わったことがないので、どう接すればいいか分かりませんでした。
アクシデントがあったらどうしよう・・・とか、精神障害の方は繊細な人が多いと聞くのでどう声掛けすればいいのか、などです。
そこで、事前にペガサスのスタッフの方に弊社で精神障害についてレクチャーしていただきました。
音に敏感であることや疲れがたまりやすいことなど、一般的な精神障害のイメージとは少し違う、あまり知られていないお話を実例を交えてしていただいたおかげで、安心感を持つことができました。
実習生の、実習中の様子を教えてください。
岡田さん 実習を受け入れてみて初めて分かったことなのですが、私たちと何も変わらないんです。
精神障害がある、と言われなければわからないくらい、変わらないですね。
礼儀正しいですし、良い意味で拍子抜けしました(笑)。
それに、自ら「実習したい」という意思があって当社に来ているので、とても前向きな点も印象的でした。
実習では仕分けや入力業務をお願いしたのですが、真面目ですし、間違いはほとんどなかったです。
また、私たちが気が付かない点を指摘していただいたこともあり、分析力などもすごくありました。
最初は緊張している様子がありましたが慣れてくるとそれもなくなり、実習生から質問してくることもありましたね。
結果、私たちとしても、いてもらえるととても助かるので、お互いの話し合いのもと実習期間を延長したくらいです(笑)。
1日の実習時間が短かったため、業務範囲が限られましたが、もっとたくさんのことができるように思えましたね。
これから実習を体験する人たちへ、
そして実習の受け入れを検討している
企業の方へメッセージをお願いします。
岡田さん 実習を受け入れてみて、障害があるからといって、特別なことは何もないことが分かりました。
本当に普通なんです。
受け入れを検討されている企業の方たちには、「実際に接してみると変わらない」ということを伝えたいですね。
お互いに普通に接することができますし、壁を感じる必要は全くないです。
そして、これから実習に行かれる方には、「あまり緊張しないでください」と言いたいです。
会社側も緊張していますから(笑)。
ただ、そういったなかで、知らない人たちと一緒に仕事をするのはすごいです。
勇気がいると思います。
そして、そのなかで大切なのは継続していくことです。
一日だけ頑張るのではなく、実習期間を通して頑張ることが大切。
それと、自分ができることを出し惜しみせずにやること。
自分が得意なところをぜひアピールしてほしいですね。