精神障害・発達障害の方のコミュニケーション ~ペガサスのコミュニケーション講座について~
こんにちは!ペガサス逗子センタースタッフのカピバラです。
ペガサスには、精神障害・発達障害の方が多く通われていらっしゃいます。
皆さん、今までの人生において、コミュニケーションでは多少なりとも苦労されているようなお話を聞くこともあります。
そのため、ペガサスでは、コミュニケーションスキルを高める講座を提供しています。
講座だけでなく、訓練全体を通して、皆さんが就職した際に、職場で円滑なコミュニケーションを進めていただけることを念頭において、皆さんとお話をしています。
今日は、その中のひとつ、コミュニケーションワーク講座についてお話します。
コミュニケーションスキルを高めるための講座ですので、基本的にグループになって、スタッフが用意したテーマでワークを進めていきます。
楽しみながらコミュニケーションスキルを磨いていただけるよう、毎回、スタッフも企画を考えています。皆さんが笑って参加していただけると「良かったな~」と内心、喜んでいます(笑)。
カードゲームをすることもありますが、カードで勝ち負けを競い合うだけでなく、そこには良いコミュニケーションが生まれるように、進めていく必要が出てきます。
人と話すのは苦手という方もいらっしゃいますが、訓練を通して、楽しみながら練習していかれるといいなと考えています。
特に発達障害の方は(発達障害の方すべて、というわけではないのですが💦)言葉どおりに意味を受け取ったり、言葉の裏にある意図をくみ取ったりすることが苦手で、コミュニケーションにおいて苦労されることがあると聞きます。
特に日本人は、言葉の意味どおりではないことが多い傾向にあるといいますね。(カピバラなども言葉が足らず、説明も上手ではないので、もし理解に苦しむことがありましたら、申し訳ありません💦なるべく、気をつけたいと思います・・。)
ご自身の特性と、日常生活で起こりがちな誤解などを知り、コミュニケーションの行き違いで苦労することを少しでも減らしていただけたらいいなと願っています。
たまたま読んでいる本に、なるほど、と思ったことが書いてありましたので紹介します。
「『すみません』ということばには、大きく3つの意味があるとされています。1つは謝罪であり、「ごめんなさい」「申し訳ありません」などと言いかえることができます。では、ほかの2つの意味をあげて、別の表現に言いかえてください。」
出典:援助関係論入門「人と人との」関係性 稲沢公一著 有斐閣アルマ
皆さん、ほかの2つの意味、わかりましたか?
「すみません」と言葉どおりに受け取ると、謝罪か、または呼びかけと思ってしまうところですが・・・。
この本にある答えですが、2つ目の意味は感謝で「ありがとう(ございます)」と言いかえることが出来るとあります。そして3つ目の意味ですが、お店などでスタッフに対する「呼びかけ」や「依頼」で、「恐れ入ります」や「お願いします」と言いかえることができるとありました。
この3つ目、恥ずかしながらカピバラも「すみません」で済ませてしまっていたかもしれないと反省しました。
「恐れ入ります」「お願いします」と言うことが出来ると、とてもいいですよね。
ペガサスでは、スタッフがする講座のほかに、外部講師の方をお招きしての講座もあります。敬語の使い方やビジネスマナーなどを教えていただいています。
ビジネスマナーは一人で本を読んだりして勉強することもできますが、練習の場として、ペガサスを利用していただけたらなと思います。