学ぶということ
みなさん、こんにちは。精神障害・発達障害に特化した就労移行支援事業所、ペガサススタッフの上西です。
3月中旬に入り、朝晩の冷え込みも和らぎました。日中も長袖一枚でも過ごせる日もでてきましたね。
3月は卒業シーズンですね。私個人としては、卒業式が終わった後にクラスで歌ったレミオロメンの3月9日を思い起こします。
ペガサスからも就職して卒業される方もいらっしゃり、皆さんのご活躍を聞くにつけ、とても嬉しい限りです。
さて、今回は「学ぶ」について、皆さんと一緒に考えてきたいと思います。
1.「学び」の状況
みなさんは、「リカレント教育」という言葉を聞かれたことはありますか。
現在は、社会の状況変化にともない、1人ひとりの置かれた状況が急速に、そして広い範囲で変化していくのと同時に、「人生100年時代」といった言葉が象徴するように、1人ひとりの職業を通じた人生も長くなっています。
このため、学校教育からいったん離れたあとも、それぞれのタイミングで学び直し、仕事で求められる能力を磨き続けることが重要になってきています。
「仕事が忙しくて自己啓発の時間がない」「家事・育児が忙しくて自己啓発の余裕がない」と言った声がある一方で、スキル向上や生活をより豊かにしていくためにも、もっともっと多くのことを学んでいきたいと、思っている方も数多くいらっしゃいます。
このことから厚生労働省では、多くの方に学びなおす機会を提供できるように、キャリア相談の機会を増やしたり、学びにかかる費用の支援などの取組みを実施しています。
2.学びとはそもそも何か
そもそも「学び」とは何でしょうか。
先生のお話を聞き、ペンを持ってテキストに向かってせっせと黒板の文字を書き込む様子を思い浮かべる方もいるかもしれません。
もちろんそれも立派な「学び」であることは確かであると思います。
ですが、視野を広げてみると「学び」の入り口は広く、日頃のちょっとしたところから、「学び」を得て、深めていくことができるかと思います。
例えば、帰宅してほっと一息、何気なくテレビのCMを見ていると、最新の商品に目が釘付けになり調べてみたり。友達とご飯に行くために、口コミで美味しそうな店を見つけ、メニューを見てみたり。散歩しながら周りの風景をみて、今の自分の気持ちを振り返ってみたり。「学ぶ」ということは、単にテキストから知識を吸収していくに限らず、目で見て気になったことを調べてみる、目で見て自分の感情と対話してみる、そして気づきを得ていくといったことも広い意味での「学び」になるかと感じます。
3.学びを得て深めるためには
心に余裕やゆとりをもつ
心に余裕がないと、自分のことで精一杯になり、見ている世界がどうしても狭くなる傾向にあると思います。心に余裕をもつためにも、リフレッシュをしっかりして、心と体もゆとりのある生活を心がけていきたいものです。
自分以外の物、人と接していく
実際に体を動かし行動することで自分の世界を広げることはできると思います。
やる前はあまり乗る気にはなれないけど、アクションを起こすことで案外物事お楽しめたり、新しい世界に触れワクワクすることもあるかもしれません。
自分1人での行動が難しい場合は、あえて予定をつくったり、誰かと一緒に行動することで、行動へのハードルは下がるかと思います。
失敗を経験(財産)として考える
失敗はできるだけ避けたいし、恥ずかしい気持ちにもなります。自信も失うこともあるかと思います。しかし、失敗をバネにエネルギーに変えていくことはできます。もちろんわざわざ自分から失敗していく必要は全くありませんし、促しているつもりもありません。結果的に失敗してしまったことに対しては、それを「経験」「財産」として捉えることで別の景色が見えてくるかもしれません。
これ以外にもたくさんあると思いますので、是非探してみてください♪
4.ペガサスで学びを深める機会はあるのか
ペガサスにはたくさんの学べる機会を用意しております!
PCを用いた作業訓練をはじめ、手先や体を動かす訓練、他の皆さんとコミュニケーションをする講座、自分について知っていく講座などなど、あります。
訓練や講座だけではなく、定期的な面談や日々の会話を通して、皆さんにとって、学びを得て深まるように、ご支援させていただいております。
5.最後に
「未来に成果を残していくには、今をどのように生きていくのか」との箴言があります。
皆さんが希望する会社に就職し、未来に向かってよりよい豊かな生活を送っていけるよう、ペガサスの支援員も皆さんと一緒に汗を流していきたいと思っております。