不安との付き合い方?
こんにちは。
精神障害、発達障害の就労移行支援事業所のサービス管理責任者 髙梨です。
今回は、「不安の正体」「不安への対処法」について考えてみたいと思います。
セルフケア講座・セルフケア報告
ペガサスでは、毎朝、セルフケア報告を行っています。セルフケアのシートに自分で記入したことをスタッフに報告してもらうものです。
シートには、チェックシートから選んだ良好サイン、注意サイン、悪化サイン
リカバリーが各6つずつ書いてあります。このシートは、セルフケア講座の中で作成します。
毎日、利用者様に報告頂き気になることは、注意サインや悪化サインの原因が「不安」な気持ちからくることが多いことです。
そこで、今回は、「不安の正体とは、何なのか?」「対処法はないのか?」についてお伝えしたいと思います。
不安とは
「不安自体を感じることは何の異常もありません。むしろ、自身の安全が脅かされると感じる「アラーム」の役割があるので、とても大切な役割を果たしています。」
「不安がどんなものか説明することは、大変難しいのですが、漠然とした感覚とか、「憂鬱」と呼ばれるものです。また、身体の感覚として頭痛、発汗、動機、胸部圧迫感、腹部の不快を感じることもあります。不安とは気持ちだけの問題でなくて、身体にも表れる特徴があります。」
また、恐怖と不安の違いは、
対象が明確なもの…「恐怖」
対象が不明瞭なもの…「不安」
恐怖は最低限のことで、回避できることができますが、不安は回避できません。
その結果、「予期不安」という不安になるかもしれないという不安に悩まされる
こともあります。
~公認心理師の赤田太郎の仕事に役立つ心理学より~
リフレーミングとは
不安の対処法は、呼吸法、不安をメモに書きだす(場合によってはそのメモを破る)など他にもいろいろとあると思いますが、
今回は、リフレーミングを利用者さんと講座とワークで学んでいきます。
リフレーミングとは、
コミュニケーション心理学(NLP)の用語のひとつ。
別名「脳の取り扱い説明書」ともいわれ、「目標の実現」「悩みの解決」「思考や行動」「感情のコントロール」「人間関係の構築や修復」などで幅広く活用されています。
ポジティブシンキングとは、前向きに物事を考える思考方法で
リフレーミングは「相手の立場に立つ」「相手を理解する」「相手に共感する」といったアプローチから始まる心理学です。
単純に前向き・積極的に考えるだけのポジティブシンキングとは、異なります。
リフレーミングは、枠組みを変えて感じ方も変えるフレームワークです。不満を満足や喜びに変えられます。
【リフレーミングの効果】
- モチベーションアップ
- 自信がつく
- 苦手意識が弱まる
- 人間関係が良くなる
カードを使ってのワーク
- まずは、練習
⇒ リフレーミング後
「あと、5分しかない」⇒ 「まだ、あと5分もあるよ。」
「仕事がつらいなあ」⇒ 「ストレスも給料のうち」
- 個人ワーク練習
「失敗してしまったね。」⇒ 「 」
「こだわるね」⇒ 「 」
どうですか?リフレーミング出来ましたか?
「失敗は次に同じ失敗をしないために、大切な経験をしたね。」
「自分の好きなことを大切にして、最後までやり通すんだね。」
これは、一つの例ですが、他にもいいリフレーミングがあると思います。
- グループワーク
- カードを使ってグループで1つのカードのリフレーミングをする。
数人で行うので、いろいろな考え、言葉が生まれる。
自分の学びになる。
- それぞれお題を提供し、グループメンバーで考える。
(今まで自分自身が言われ、悩んだり、気になったりしたことなどを取り上げてみるのも良いかも…しれません。)
リフレーミングをすると、
「あなたのままでいいんだよ」と包み込んでくれる言葉で
脳の思考回路を少し変えるクセを付けて、「不安」を断ち切ることが出来るようになると、「不安との付き合い」が上手くなると思います。
ペガサスで、このワーク体験をしませんか?お待ちしております。
是非、ご覧ください。