発達障害の人が仕事を続けるために必要なこと
【発達障害の人が、仕事を続けるために必要なこと】
発達障害の人が、仕事を続けるために必要なことは、
1. セルフマネジメント
2. 周囲の配慮
3. 周囲との相性
が、挙げられます。
詳しくは、これから書かせていただきます。
【働き始めるより、仕事を続けることが大変?!】
発達障害の就職活動といってもいろいろで、もちろん就職自体に苦労している人もいますが、就職はできちゃう人もいます。
それは、面接だけだと特に障害がないように感じてしまうケースや、むしろ明るく元気で空気を読むのが得意なADHD系の人は、面接の評価がむちゃくちゃ高かったりします。
面接で問題がないように感じたり、またかえって期待が高まると、会社に入って仕事をしだしてからのギャップが問題となってしまいます。
私の持論として、発達障害の人も色々ですし、人それぞれなので、発達障害だからこう、というマニュアルみたいなものはないと思っています。ただ、障害者の就労関係の事業を15年経営している中で、多くの事例を見てきました。何かの参考になるかもしれませんので、いくつか書いてみたいと思います。
【仕事を続けることができている人たち】
<天然系>
注意欠陥系でミスが多くても、特に女性ですと(男性はつらいですね)天然ちゃんとしてのポジションで、受け入れられるケースもあります。
<専門スキルがはまる>
ITエンジニアなど、得意な分野がはまると、それ以外のできないことは多めに見られて、高収入で働いている人もいます。
<社風にはまる>
明るく元気なADHAの人が体育会系の会社にはまったり、おっとりタイプのアスペルガーの人が、落ち着いた感じの会社で周囲の雰囲気に溶け込んでいます。
<フリーランスとして生きる>
組織に収まりにくいADHD系の人は、独立しています。
お金の管理など、いろいろ大変な面はあると思いますが、人の助けを得たり巻き込むことができれば、楽しく過ごすこともできます。
<経営者になる>
ディスレクシアの人は、文章を読むにも一文字一文字正確に読むのは苦手でも、ななめ読みでスピーディーに内容をおおむね理解したり、全体像をつかむのが得意な人がいます。
そういった人は、経営者として活躍しています。
<短時間勤務で>
発達障害から来る疲れやすさのため、短時間勤務で自分のペースで働いている人もいます。
そうなると収入面が問題となると思います。
そこは、個人の私生活の問題ですから立ち入れないので、であくまで推測ですが、障害者年金や生活保護などの公的制度を遣えば可能なのかもしれません。
<趣味に生きる>
発達障害の人はこだわりの強い人も多く、特定の趣味にのめりこんでいることもあります。
いろいろな意味で、仕事上の悩みはあるものの、仕事以外の時間で趣味を楽しみ、バランスをとっているように見える人もいます。
ベストとは言えないかもしれませんが、現実的にそういう人も多くいるような気がします。
<居場所を見つける>
息抜きできたり、ガス抜きできる場所を見つけるものいいかもしれません。
東京の新宿区にあるNeccoCafeには、多くの発達障害の人が集っています。
<自分のペースを守る>
会社での昼休みや自由時間に、同僚とワイワイ話すのが好きな人もいれば、一人で過ごすことを好む人もいます。
特に一人で過ごすことが好きな人は、周りに無理に合わせず、自分のペースを守ることが長く仕事をコツです。
【仕事を続けるために必要なこと】
傾向をまとめてみますと、繰り返しになりますが、働き続けるために必要なことは
1. セルフマネジメント
2. 周囲の配慮
3. 周囲との相性
が、挙げられます。
しかしながら、1については特性上苦手な人もたくさんいますし、2と3は本人の力の及ばないところです。
ですので、ペガサスを立ち上げ、実習などの手法を駆使して、本人の力の及ばないところをサポートしながら、長きにわたりしあわせに働くことの実現を目指しています。
ペガサスの取り組みについては、私が書いたブログを参照ください。