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障害者雇用の面接対策「苦手なこと」を聞かれた時の回答例文と「魔法の答え方」

こんにちは。一般社団法人ペガサス 代表理事の木村志義です。

障害者枠での就職活動や面接を控えている方から、よくこのようなご相談をいただきます。 「面接で、自分の障害や苦手なことについて、どこまで正直に話せばいいのでしょうか?」 「苦手なことを伝えて、評価が下がってしまわないか不安です……」

そのお気持ち、痛いほどよく分かります。採用されたい一心で、つい「何でもできます!」と言いたくなってしまうかもしれません。しかし、無理をして入社しても、後で苦しくなってしまうのはご自身です。

実は、面接で「苦手なこと」を聞かれた時こそ、あなたの「誠実さ」と「働く意欲」をアピールする最大のチャンスなのです。

今回は、企業に安心感を与え、採用にぐっと近づくための「魔法の答え方」を2つのパターンでご紹介します。

パターン1:「苦手」を「会社のメリット」に変える逆転の伝え方

一つ目は、苦手なことを単なるマイナス情報で終わらせず、「配慮があれば、御社にこれだけ貢献できます」という未来のメリットにつなげる方法です。

【魔法の公式】 苦手なこと → 必要な配慮事項 → 御社のメリット

ただ「できません」と伝えるのではなく、「こうしてくれれば、私は力を発揮できます」と伝えることで、企業側は「あ、この配慮があれば戦力になってくれるんだな」とイメージしやすくなります。

【回答例】

「私は、複数の業務を同時に並行して行うことは苦手です。 しかし、上司の方に業務の優先順位を明確に指示していただければ、 一つ一つの仕事を正確に、かつスピーディーに行うことができます。

苦手なこと
複数の業務を同時進行することが苦手です。
必要な配慮事項
上司の方に業務の優先順位を明確に指示していただければ助かります。
御社のメリット
一つずつの業務を正確かつスピーディーに遂行することで、成果に貢献できます。

いかがでしょうか?「マルチタスクが苦手」という短所が、「一つひとつを正確にこなす集中力がある」という長所への期待に変わりませんか? 企業は「できない人」を採用しないのではなく、「どうすれば活躍できるか分からない人」の採用をためらうのです。

パターン2:「自己対処」を示して安心感を与える伝え方

二つ目は、配慮を求めるだけでなく、「自分でも努力します」という姿勢を見せる方法です。これは、在宅勤務において特に重要視される「自己管理能力」のアピールにもつながります。

【魔法の公式】 苦手なこと → 自己対処すること → そのうえで必要な配慮

【回答例】

「特性上、耳で聞く言葉よりも、目で見る文字の方がより理解しやすい傾向があります。 そのため、口頭での指示の際は、自分でも必ずメモを取って文字に残すように努めますが、 可能な範囲で指示の内容を、メールやチャットなどのテキストで頂けますと、間違いがなく大変助かります。

苦手なこと
耳で聞く情報よりも、文字で見る情報のほうが理解しやすい傾向があります。
自己対処すること
口頭での指示は必ずメモを取り、文字にして記録しています。
そのうえで必要な配慮
可能な範囲で指示をメールやチャットなどテキストでいただけると助かります。

この伝え方の素晴らしい点は、「ただ会社に甘えているわけではない」という自立した姿勢が伝わることです。「自分自身の特性を理解し、対策を立てている(セルフマネジメントができている)」という評価につながり、企業に大きな安心感を与えます。

特に在宅勤務(テレワーク)では、チャットやメールでのやり取りが中心となるため、この「テキストコミュニケーションが得意」という特性は、実は大きな強みにもなり得るのです。

「あなただけの魔法の言葉」を一緒に作りませんか?

今回ご紹介した「答え方」の型はありますが、実際にご自身の障害特性や経験に合わせて、どう言葉にすればいいか悩んでしまう方も多いと思います。

「自分の強みがよく分からない」 「配慮事項をどう整理すればいいか自信がない」

そんな時は、ぜひ私たちペガサスを頼ってください。 ペガサスの在宅型就労移行支援では、徹底した「自己理解」のサポートを行っています。あなたの過去の経験や特性を一緒に振り返り、企業に響く「あなただけの応募書類」「面接での言葉」を一緒に見つけていきます。

在宅での就労を目指すにあたり、不安なことや疑問があれば、まずは「個別説明会」でお話ししてみませんか? あなたの「働きたい」という想いを、私たちが全力でサポートします。

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一般社団法人ペガサス 代表理事 木村 志義


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