『ブランクが長くて不安』は間違い?訓練実績が「安定性の証明」になる理由
『ブランクが長くて不安』は間違い?訓練実績が「安定性の証明」になる理由
「ブランク期間が長い」と悩んでいませんか?企業が本当に見ていること
「長い間、仕事から離れていたから、就職活動で不利になるのではないか…」
就労移行支援を検討されている方の多くが、このブランク期間への不安を抱えていらっしゃいます。特に、精神障害や発達障害の特性により、体調を崩してしまったり、人間関係のトラブルなどで仕事や学校を離れていた期間が長い方ほど、「自分はもう働けないのではないか」と、自信を失いがちになるのは当然のことです。
しかし、経営者であり、長年、障がいのある方の就労をサポートしてきた私の視点からお伝えしたいことがあります。それは、「企業は、あなたのブランクの長さを、それほど気にしていない」ということです。
もちろん、過去の経験も大切ですが、企業が本当に重視しているのは、実はもっとシンプルな、未来につながる一つの要素なのです。
なぜ、ブランク期間の長さは問題にならないのか?
企業が障がいのある方を雇用する際に、最も重視するポイントは何だと思いますか?
それは、ズバリ「長く、安定して働けるかどうか」という点に尽きます。
これは、企業が法律のために仕方なく雇用しているというネガティブな理由だけではありません。新しい人を採用し、教育するには、時間もコストもかかります。ですから、企業はどんな採用においても、「採用した人がすぐに辞めずに、戦力として定着してくれること」を強く望んでいます。
そして、この「安定して働ける能力」を証明することが、ブランク期間の不安を解消する鍵となります。
就労移行支援の「訓練実績」が企業の不安を解消する
ブランクがある場合、「在宅で本当に自己管理ができるのか」「生活リズムは整っているのか」といった、あなたの体調面や自己管理能力に対して、企業側は不安を感じてしまいます。しかし、就労移行支援事業所に通い、継続的に訓練に参加する実績を積むことは、この不安を解消する最も明確で力強いアピールになります。
- 体調面の安定: 決まった日・決まった時間に、訓練に参加できている実績は、「働くための体力」と「安定した生活リズム」が整っていることの何よりの証明です。
- 自己管理能力の向上: 特に在宅型の場合、ペガサスのような完全在宅での訓練を通じて、非対面でのコミュニケーションや、人目がない環境での自己管理といった、在宅勤務に必要なスキルを実践的に確立できます。
ブランク期間に何をしていたか、ではなく、現在、未来に向けてどれだけ真剣に準備をしているか。訓練しているという事実は、それ自体が「安定して働ける能力」の証明となり、企業に「安心感」を提供できるのです。訓練期間は、あなたの評価をマイナスにするブランクではなく、むしろ未来へのプラスの準備期間になるのです。
【重要なノウハウ】
大切なのは、無駄な努力をやめることです。
自分の特性を理解し、できないことは「努力せず、あきらめる」勇気を持つ。
そして、その分のエネルギーを「自分のできること、得意なこと」に注ぎましょう。
ブランクを強みに変える具体的な2つのステップ
では、就労移行支援の訓練を、より強力な「プラス評価」につなげるためには、具体的に何を意識すれば良いでしょうか。
1. 苦手なことへの「無駄な努力」をやめる
発達障害の人は、総じて真面目な人が多いと、現場で強く感じています。その真面目さゆえに、苦手なことや、脳の機能上の問題で「治せない短所」を克服しようと、無理な努力を続けてしまいがちです。これが、悩みや気分障害の発症につながる一つの原因となります。
大切なのは、無駄な努力をやめることです。
- 自分の特性を理解し、できないことは「努力せず、あきらめる」勇気を持つ。
- そして、その分のエネルギーを「自分のできること、得意なこと」に注ぎましょう。
就労移行支援では、自己理解を深めるためのプログラムや、様々な仕事の体験(企業実習)を通じて、あなたの真の適職を見つけ出すサポートを徹底して行います。
2. 「企業実習」で職務経験の壁を越える
「職務経験が少ない」「未経験の職種に挑戦したい」という不安も、ブランクと並んで多く聞かれるお悩みです。
この課題を解決する最も効果的な方法は、実際の業務経験を積むことです。ペガサスでは、提携企業での在宅での企業実習の機会を提供しています。自信を持ってアピール: 実習で経験を積むことで、就職活動で自信を持って「経験者」としてアピールできます。
- ミスマッチの防止: 企業側も、あなたの適性やスキルを実践的に確認できるため、入社後のミスマッチを防ぎ、より確実な就職へと繋がります。
訓練で安定性を証明し、実習で経験を積む。この二段構えこそが、ブランクを圧倒的な強みに変える最強の方法です。
まとめ:あなたの新しい一歩を、企業は高く評価します
ブランク期間が長かったとしても、過去は変えられません。しかし、今日この瞬間から、未来に向けて準備を始めることはできます。
就労移行支援での訓練は、単なる「リハビリ」ではなく、企業が求める「安定して働ける能力」を客観的に証明するための、非常に価値ある「仕事のための準備期間」です。この期間に、あなたの心と体を整え、自己理解を深め、得意なことを見つけることは、間違いなく就職活動での最高のプラス評価となります。
一人で「働けない理由」を抱え込まず、私たちペガサスと一緒に、「働けるようになるための準備」を始めませんか。私たちは、あなたが自分らしく、幸せに働き続ける未来を、心から応援しています。
個別説明会では、あなたのブランクや不安について、具体的な解消策とペガサスでの訓練のステップを詳しくお話しさせていただきます。ぜひ、小さな一歩を踏み出してください。
一般社団法人ペガサス 代表理事 木村 志義