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精神障害・発達障害の人が仕事を続けることは、大変?簡単?

精神障害・発達障害の人が仕事を続けることは、大変?簡単?

投稿日:2017年12月15日

【精神障害・発達障害の人が、仕事を続けることは大変でしょうか?】


精神障害・発達障害の人が仕事を続けることは大変でしょうか?簡単でしょうか?
答えは、当たり前のことですが、いろいろだと思います(笑)

仕事を続けることは簡単、といってしまうと語弊があるかもしれませんが、楽しく仕事を続けることは可能です。


【仕事を続けることが大変、と思われていることの弊害】



問題だと思っているのは、障害者をサポートする支援者といわれる人たちが、「仕事を続けることは大変ですよ」と無駄にハードルを上げている気がします。
それによる弊害は、精神障害・発達障害の人たちが、仕事をすることをあきらめてしまったり、仕事をすることに対して、楽しみやワクワクを抱けなくなってしまうことです。

「仕事を続けることは大変」な場合はあります。
ですので、それはウソではありません。
ただ、「仕事を続けることは簡単」な場合もあります。
情報の片方の面だけ伝えて、もう一面を伝えないのは、片手落ちだと思います。


【仕事を続けることが大変な場合】


では、仕事を続けることが大変な場合って、どんなケースでしょうか。
これは一例ですが、私の経験からお話させていただきます。

私は学校を卒業し、最初に大手タイヤメーカーに就職しました。
約10年間、周囲のみなさんに支えられながら勤務させていただきましたが、私にとってここで仕事を続けることは、「大変」でした。

その理由として

1. 仕事をするのに、社内での根回しが必要
2. 実質的な成果よりも、資料がきれいに作れる、というようなことの方が、評価されるときがある
3. 空気を読むことが必要

といったことが挙げられます。

特に、変化を好む、ADHD系やディスレクシア系の人には、「大変」だと思います。
2については、几帳面なアスペルガー系の人には快適かもしれませんが、1とか3を考えると、発達障害系の人には「大変」だと思います。


【仕事を続けることが簡単な場合】


同じく、私の体験から「働くことが簡単」と感じたのは、というか感じているのは今の職場です。
今現在、私は社長です。もちろん社員として働く場合と違うこともありますが、大きな意味で「働く」という観点から書かせていただきます。

なぜ、簡単かというと

1. 確かに根回しが必要だが、苦手な私に代わって、幹部社員がやってくれる
2. 資料がきれいに作れるかどうかではなく、実質的な成果で評価される(私の作る議事録はひどいもんですよ!笑)
3. 空気を読むことは必要だが、読めない私を幹部社員がサポートしてくれる

以上ですが、簡単に言いますと、得意なところで勝負させてくれて、苦手なところはサポートしてくれる、ということです。


【「大変」の意味と、「簡単」の意味】


確かに今の会社でも、経営者としてお金の心配もしますし、悩みがないわけではありません。
なので、単純に「簡単」というと語弊があるかもしれません。

いいたいことは

1.「仕事を続けることは大変」=「苦手なことを、我慢しなければならない」

2.「仕事を続けることは大変」=「苦手なことを、克服しなければならない」

と伝わると、1については、働きたいという意欲がなくなります。
例えば、発達障害の2次障害として鬱などの気分障害を発症した場合、その人仕事を始めるために行動に移せるかどうかは、いかに前向きなモチベーションを持てるかにかかっています。
その場合、「仕事を続けることは苦行であり、つらいことでしかない」というイメージを持ってしまうと、これは、仕事を始めるために行動を起こす際の致命傷になってしまいます。

2については、発達障害の人は、得意なことと苦手なことがはっきりしている傾向が多いので、「苦手なことを克服しないと働けない」というメッセージが伝わると、「自分には仕事を続けることは無理だ」という絶望感を持ってしまうような気がします。

逆に、今の私のように、仕事を続けるにあたって「苦手なことは周囲が助けてくれて、得意なところで勝負できる」というメッセージが伝わると、がぜんモチベーションは上がるのではないでしょうか。


【支援者としてやらなければならないこと】


何が言いたいかといいますと、仕事を続けることは「大変」な場合もありますし、「簡単」な場合もあります。
ですので、「大変」にだけ焦点を当ててあきらめるのではなく、「簡単」に楽しく仕事を続けることを目指してほしいということです。

<企業に得手不得手を伝える>


「苦手なことは周囲がサポートしてくれて、得意なことで勝負できる」ようになるためには、周囲が、その人は何が苦手で何が得意かを知らなければなりません。
そのためには、本人の得手不得手を理解すること、そしてそれを企業に伝えることが必要になります。

<企業を見分ける>


そもそも、企業に本人の得手不得手を伝えても、苦手なことをサポートするつもりがなければ、意味がありません。
ですので、そういったことをする企業家を見分ける必要があります。
例えば、本人がハローワークで見つけてきた求人企業に対して、就職前に実習を行うよう働きかけるなど(実習により、本人が実際に仕事をしながら、企業を見分けることができます)、企業に対してのネゴシエーションが必要になります。


【なぜ、仕事を続けることは「大変」と伝えてしまうのか】


では、なぜ、支援者といわれる人たちは、仕事を続けることは「大変」だと伝えてしまうのでしょうか。

<支援者の人が働いた経験が少ない>


例えば、学校を出て社会福祉法人などでの福祉職につき、そのままその仕事しかしたことがない、という人がいたとします。
民間企業で、働いた経験がないので、国からお金をもらいながら営む福祉事業所より、自らがお金を稼がなければならない民間企業は「大変」というイメージを持ってしまっているからかもしれません。

<支援者にとって楽?>


働くことが「大変」といっておけば、例えば自分の所属する就労支援施設で、障害者の人が就職できなくても、「大変なんだから仕方がない」という理論に落ち着かせる事ができます。
もし、仕事を続けることが「簡単」といった場合、その理由づけができなくなり、自分たちの就労支援施設が力不足だから、ということに直面することになります。
ですので、「大変」といっておいた方が、都合がいいのかもしれません。


【その弊害をなくすために】


なぜ私が、障害者の就労にかかわる事業を15年間経営してきたかというと、仕事は時間的にも人生の大きな部分を占めており、仕事が楽しいかで人生の質はかなり左右される、そう思っているからです。
しかし、働けないということは、質以前の問題です。

昔の考え方として、障害者は福祉に守られていればいい、というのがあったかもしれません。
そういう時代には、障害者を守るだけの支援者でもよかったのかもしれません。
ただ、現在においては、障害者は施設から地域へ、そして福祉から企業へ、という流れは明確です。

私は就労移行支援事業所を経営していますが、現行の制度は、福祉の資格を職員に取らせたり、福祉の資格を持った職員を採用することを推奨していますが、特にこと福祉の中でも就労支援に関する事業所では、それだけでは事足りないと思っています。

障害を持つ利用者に、幸せに働き続けることができる就労の機会を提供することは、かなり高い専門性とスキルを要すると思っています。
もちろん、福祉事業ですから、福祉の知識を持ったスタッフは必要ですが、特にこと就労支援に関する事業所では、民間企業で働いた経験のあるスタッフや、キャリアカウンセラーの資格取得や有資格者の採用を推奨すべきです。

制度を時代に合わせるべきだと思います。


【精神障害・発達障害の人が、仕事を続けることは大変でしょうか?】


精神障害・発達障害の人が仕事を続けることは大変な場合もありますし、簡単な場合もあります。
ですので、「大変」にだけ焦点を当てるのではなく、「簡単」に楽しく仕事を続けること目指して、ぜひ就職活動をしてほしいです。

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